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『ミルク』を見ました

ゲイであることをカミングアウトし、マイノリティの権利確立に力を尽くした、ハービー・ミルクを描いた、『ミルク』を見ました。

サンフランシスコのカストロ通りに店を構え、ゲイであるために不当な差別を受ける生活を強いられた、ハービー・ミルクはその差別に立ち向かうために選挙に立候補する。やがて、ゲイであることを公言した、アメリカ初の政治家が誕生する。

ショーン・ペンがアカデミー賞に輝いた『ミルク』ですが、さすがにその演技力は圧巻です。劇中に挿入される本人の写真とも酷似しており、本当のゲイに見えるほどです。

また周囲を固める役者人も、派手さは無いもののしっかりとした演技をしており、性差別というナーバスな問題を取り扱う本作に重厚さを感じさせていました。

もともと移民の国として始まったアメリカは、キリスト教に強く影響され保守的な道徳観が強い国です。しかし、奴隷制や移民の積極的受け入れといった背景から、現在では異文化の交錯する国というのが実態です。この文化的な交わりを取り上げた作品は、最近では『グラン・トリノ』などが上げられますが、この作品では同性愛を中心に、性的な文化の交錯を描いたのが新鮮でした。

同性愛をテーマとした作品にはアカデミー賞を受賞した『ブロークバック・マウンテン』がありますが、あの作品はゲイであることを『隠す』作品でした。

しかし、この作品では『ゲイ』であることを、社会に認めさせるための活動が描かれます。その結果、たとえば黒人差別、或いは『レズビアン』といった、アメリカに存在する差別に対して、どのように対向していくのか、そしてその結果反発する人々が如何に多いのかを、過激にならない程度に表現しています。

国是として平等をうたいながら、様々な差別の存在するアメリカですが、裏を返せばそれだけ多くの文化が、『アメリカ』という国の中に収まっているということだと思います。新しく発生した文化、或いは今まで隠れていた文化を、初めは押さえ込もうとする。これは人間社会の行動としてはごく当たり前で、その少数を受け入れるだけの度量があるかという点に関しては、この作品に描かれた時代のアメリカは、まだましではなかったのかと思います。

というのも現代のアメリカで見るアラブに対する偏見は、やや度を越していると感じますし、アメリカが中東で行っているイスラムに対する不当な差別(イスラエルはイスラムではなくユダヤ教です)を考えると、21世紀になってからのアメリカは、異文化を受け入れるという度量を失っているように感じます。

ただ、この作品の中でミルクとともに政治勝つ層をしていく人々は、自分達の権利を確立する、或いは他のマイノリティと協力する、という自らの考えを何とか実現しようという、目的意識をしっかりと持っている人が原題のアメリカにも必ず存在しているともいます。

その意味でやはりアメリカという国は、良くも悪くも『アメリカ人』の国なんだと感じました。

日本では政治に関心が無いという若者が多いといわれます。そんな人たちにはぜひこの作品を見て、どんな形でもいいから、行動を起こすことが大切なんだということを学んで欲しいと感じました。

公式HP:http://milk-movie.jp/

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多くの人が映画の感想を書いていますので、ご覧になってみてください。

ミルク@映画生活

(V)o\o(V)

☆★☆★☆ショーン・ペン出演作☆★☆★☆

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