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2009年5月の記事

『天使と悪魔』を見ました

ダン・ブラウン原作でヴァチカンと対立するイルミナティの陰謀に挑む、ラングドン教授シリーズ第2弾、『天使と悪魔』を見ました。

教皇が逝去したヴァチカンでは次の教皇を選ぶ『コンクラーベ』が行われようとしてた。しかし、有力な教皇候補4人が誘拐されるという事件が発生した。この事件にはイルミナティと呼ばれる、かつてヴァチカンが弾圧した秘密結社が関係していると知り、ヴァチカンはラングドン教授に助けを求めるのだった。

映画としては『ダ・ヴィンチ・コード』に続く第二弾。原作の出版順では『天使と悪魔』のほうが先ですが、作品の中では、原作を読んでいないからかもしれませんが、前後の関係はそれほど大きな影響はありませんでした。

前作の『ダ・ヴィンチ・コード』は(こちらは映画を見た後原作を読みました)原作を詰め込みすぎた為と、日本ではあまりなじみの無いキリスト背単位まつわる謎というてんで、映画だけでは楽しみが半減という感じでした。またルーブルを除くと、著名な観光地などが出てこなかったのもなじみにくかったのではないかと思います。

特に展開が急すぎた事については製作陣も感じたらしく、『天使と悪魔』ではメリハリを付けた、物語展開がなされていました。そして、前作では探すべき物が漠然としていたのに対して、今回は誘拐犯を探すという具体的なテーマの1つが最初から提示されるため、見る側としても物語に入り込みやすい仕上がりです。

ヴァチカンという比較的小さな地域を、『~教会で!』とか『~が次の目的地だ!』とラングドン&警察が走り回る天下も、見ていて分かりやすく、しかし、コメディチックにならずに見られた点、前作よりも観客にやさしい作品だともいます。

原題の超科学を使った脅迫の手法と、過去の建造物に秘められた地図を解き明かすことが一種の宝探し映画のように、それなりの説得力を持って描かれているので、2時間の間楽しめること請け合いの作品です。

ただし、ちょっとうがった見方をしますと、ユアン・マクレガーの演技力が、カメルレンゴ(教皇の代理)という影の身分を演じるのには十分すぎていて、kainなどはユアンが『事件の黒幕に違いない!』と、野性の本能がひらめきました。

ヴァチカンの名所などを回りながら、テンポ良く事件が展開するので、誰が見ても十分楽しめる作品だと思います。

公式:http://angel-demon.jp/

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天使と悪魔@映画生活

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『ミルク』を見ました

ゲイであることをカミングアウトし、マイノリティの権利確立に力を尽くした、ハービー・ミルクを描いた、『ミルク』を見ました。

サンフランシスコのカストロ通りに店を構え、ゲイであるために不当な差別を受ける生活を強いられた、ハービー・ミルクはその差別に立ち向かうために選挙に立候補する。やがて、ゲイであることを公言した、アメリカ初の政治家が誕生する。

ショーン・ペンがアカデミー賞に輝いた『ミルク』ですが、さすがにその演技力は圧巻です。劇中に挿入される本人の写真とも酷似しており、本当のゲイに見えるほどです。

また周囲を固める役者人も、派手さは無いもののしっかりとした演技をしており、性差別というナーバスな問題を取り扱う本作に重厚さを感じさせていました。

もともと移民の国として始まったアメリカは、キリスト教に強く影響され保守的な道徳観が強い国です。しかし、奴隷制や移民の積極的受け入れといった背景から、現在では異文化の交錯する国というのが実態です。この文化的な交わりを取り上げた作品は、最近では『グラン・トリノ』などが上げられますが、この作品では同性愛を中心に、性的な文化の交錯を描いたのが新鮮でした。

同性愛をテーマとした作品にはアカデミー賞を受賞した『ブロークバック・マウンテン』がありますが、あの作品はゲイであることを『隠す』作品でした。

しかし、この作品では『ゲイ』であることを、社会に認めさせるための活動が描かれます。その結果、たとえば黒人差別、或いは『レズビアン』といった、アメリカに存在する差別に対して、どのように対向していくのか、そしてその結果反発する人々が如何に多いのかを、過激にならない程度に表現しています。

国是として平等をうたいながら、様々な差別の存在するアメリカですが、裏を返せばそれだけ多くの文化が、『アメリカ』という国の中に収まっているということだと思います。新しく発生した文化、或いは今まで隠れていた文化を、初めは押さえ込もうとする。これは人間社会の行動としてはごく当たり前で、その少数を受け入れるだけの度量があるかという点に関しては、この作品に描かれた時代のアメリカは、まだましではなかったのかと思います。

というのも現代のアメリカで見るアラブに対する偏見は、やや度を越していると感じますし、アメリカが中東で行っているイスラムに対する不当な差別(イスラエルはイスラムではなくユダヤ教です)を考えると、21世紀になってからのアメリカは、異文化を受け入れるという度量を失っているように感じます。

ただ、この作品の中でミルクとともに政治勝つ層をしていく人々は、自分達の権利を確立する、或いは他のマイノリティと協力する、という自らの考えを何とか実現しようという、目的意識をしっかりと持っている人が原題のアメリカにも必ず存在しているともいます。

その意味でやはりアメリカという国は、良くも悪くも『アメリカ人』の国なんだと感じました。

日本では政治に関心が無いという若者が多いといわれます。そんな人たちにはぜひこの作品を見て、どんな形でもいいから、行動を起こすことが大切なんだということを学んで欲しいと感じました。

公式HP:http://milk-movie.jp/

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『スター・トレック』を見ました!!!

SFドラマとして高い人気を誇り、TVシリーズ5作、TVアニメ1作、劇場作品10作を誇るスタートレックを、人気監督J.J.エイブラムスがリメイクした、『スター・トレック』をみました。

SFドラマとして高い人気を誇り、TVシリーズ5作、TVアニメ1作、劇場作品10作を誇るスター・トレックを、人気監督J.J.エイブラムスがリメイクした、『スター・トレック』をみました。

23世紀、謎の宇宙船に攻撃されたUSSケルヴィンは、乗員800人の命を一人の艦長代理が命を犠牲にして救出できた。その艦長代理こそ後のジェームス・カークの父であった。青年となったカークは惑星連邦艦隊のパイク艦長と出会い艦隊に志願する。

銀河に羽ばたく白鳥『エンタープライズ』がついに帰ってきました!TVシリーズのオリジナルキャストも若々しくなり、新しい『スター・トレック』の時代が開かれたと言っても過言ではありません。

また、オリジナルキャストを若くしたような各役者も、なるほどカークだ、なるほどスポックだ、と納得できるほどです。しかし、チェコフだけはイメージが違うかな…

もちろん円盤形の第1船体とドーサルネックで繋がれた第2船体、そこからV字に伸びる2本のワープナセルで構成され、『NCC-1701』の艦隊登録番号を持つ白く美しいエンタープライズも、オリジナル以上のディティールは加えられているものの、やはりカーク船長の指揮した、あのエンタープライズに違いないといえる完成度です。

ストーリーはカークが船長になるまでを描く『エピソード0』的な内容ですが、今後のシリーズ展開を考えているためか、オリジナルテレビシリーズとの決別を、『もう一つの世界』として構成しています。

はじめはこのことに気づかず、TVシリーズの設定を無視したのかと思いましたが(TVシリーズでカークは、学生の時は本の虫だった)、ネロが過去に干渉したためTVシリーズとは別の歴史を刻み始めた世界と言うことで話が進んでいきます。

エイブラムス監督もスタートレックファンということなのか、いろいろな小ネタが満載です。コバヤシマルテストで審問されるカークに、スポックが言う台詞は、そのまま劇場版第2作『カーンの逆襲』でカークが、士官候補生のサーヴィックに言う台詞そのままだし、新造艦が最初のワープに失敗するのは劇場版第1作でも描かれました。

スポックがコリナールを極めるべきか悩んでいることや、ミニスカート型の女性用制服、耳に直接指す通称『イヤーレシーバ』など、今までの作品を見ている人にはちょっと得する描写が満載です。ドクター・マッコイは得意の口癖をこれでもかと聞かせてくれますし、スポックは成功の確率を、きわめて低い数字で教えてくれます。

そしてオリジナル作品から登場する人物が二人。一人は24世紀から23世紀にタイムスリップしてきたレナード・ニモイ演じるスポック。やはり貫禄があり、スポックといえば彼しかいないのですが、きちんと新旧交代が描かれたのは、新シリーズへの布石に違いありません。おそらくニモイの演じるスポックはこれが見納めになるのでしょう。

もう一人は映像ではなく『声』。TVシリーズでもコンピュータの声を演じた、メイジェル・バレット・ロッディンベリー。あのセクシーなコンピュータボイスですが、残念ながら先頃なくなられてしまったので、この作品の完成を見ることができなかったのは残念です。

さて主役のカークを演じるクリス・パインですがウィリアム・シャトナーに比べるとやや線が細いというか力強さに欠ける気がしましたが、無謀な作戦でも挑戦する若さ見せつけられると、カークとしてこれからの活躍が期待できそうです。

宇宙でのエンタープライズも大活躍です。従来の宇宙船の扱いはどちらかというと重厚感を感じさせ、派手な撃ち合いよりも、潜水艦の戦いのような駆け引きを重視したものでしたが、この作品では派手にフェーザや光子魚雷を打ちまくり急旋回をする、まるで戦闘機同士のドックファイトのようです。細かなディティールもリアルに見えて、宇宙を駆ける宇宙船に、夢を感じます。

別の時間軸を走り始めた新シリーズですが、ファンとしてはやや心配なことも。と言うのもオリジナルの歴史をたどらないということは、たとえば『永遠の縁にたつ都市』等のような名エピソードを経験しないカークやスポックになってしまったと言うことでは?

いや、そんな心配はきっと無用。カークとスポック、そしてエンタープライズには新たな冒険が待ち受けているに違いありませんから。

それと、有名なオープニングの台詞『Space, the final frontier…』をエンドタイトルのところでニモイ氏の声で読み上げられます。そしてその後流れる曲はTVシリーズをアレンジしたもので、ファンにとっては感涙間違いなしです。

公式HP:http://www.startrekmovie.com/intl/jp/

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スター・トレック@映画生活

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ISMS審査員挑戦記最終回

本日JRCAから書留が届いてました。

もちろん登録証が届いたのです!

A4サイズの審査員登録証明書は、見た目はちょっと地味。QMSなどのISO認証登録証等と同じような感じです。

それと、審査をするときに携行する登録証。こちらはクレジットカード大ですが、顔写真の入ったプラスティック製のものです。正直言うと、もう少しかっこよく写っている写真を使えばよかったと思います。

まあ、kainはISO審査機関に属していませんから実際に審査を行うことはしばらくは無いんですけどね…

ISMS審査員を狙い始めたのは、07年の秋、情報セキュリティアドミニストレータに合格してからですから、予算準備期間を含めて約2年半。長いような短いような…

とにかく一区切りつきましたので、今年の残りの期間はCAIS(公認情報セキュリティ監査人)を目指してがんばろうと思います。

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『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』を見ました

相棒シリーズからのスピンオフ『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』を見ました。

東京ビックシティマラソンでの事件を操作中に、顔認証システムに米沢守の元妻・知子の顔が映っていた。元妻の住所を確認した米沢は、その夜アパートの前まで訪れるが、結局会うことなく帰ってしまう。しかし翌日、知子が死体となって発見される。実はよく調べてみるとその女は元妻に瓜二つの同名の別人。事件は単純な自殺事件とも割れたが…

テレビシリーズの『相棒』は、TV朝日のドラマの中でも一二を争う人気コンテンツ。昨年、映画化され、出来はともかく、大ヒットしたのは記憶に新しいところ。

近年はTVドラマの映画化は、TV局に取ってはお決まりの手法だが、この作品に関しては企画の煮詰め段階から、お手軽に製作されたんだろうというのが明らかであった。

オリジナルは、本格ミステリー風に証拠を積み上げながら犯人と退治するのが魅力であり、水谷豊と寺脇康文はいわば、ホームズとワトソン。その証拠を積み上げるために登場するのが、今回主役となった、六角精児の演じる鑑識課の米沢である。

TVシリーズを見ている人は分かると思うが、ドラマの中では組織に縛られず、鑑識の仕事に精緻を極めたプロフェッショナルに描かれていた。その為、今回の作品では、鑑識技術を駆使して犯人を追い込んでいく展開を期待したのだが、そのあては大きくはずされてしまった。

であれば、なぜこの米沢を主役に据えて映画を作ろうとしたのだろうか、という疑問を感じざるを得ない。

そして米沢の相棒となる萩原聖人演じる相原刑事が、おおよそ刑事とは思えない。何かあるたびに大声を上げるなんて、あまりに馬鹿げている。しかも、何かあるたびに米沢と相原の意見が簡単に入れ替わるのも、馬鹿げた展開だった。

結局事件を解き明かしたのは、犯人側のミスのみで今回の主役たちは、的外れな捜査を延々と繰り広げただけではなかっただろうか。

今回のような企画が堂々と通ってしまう現状を考えると、かつて邦画不況と呼ばれた時代に、様々な知恵を絞った企画で邦画界を復活させた企画力が、邦画バブルによって失われてしまったのではないだろうか。

映画というのはTVと違って直接劇場でお金を払って見る物である。その意味で安直な企画で、目先の利益を得ようとするのは、先々の利益を失うことだというのを、今回この作品を企画制作した人々に理解して欲しい。

少なくとも私は、『相棒』シリーズのスピンオフに関しては、仮に主役を別な人間にしても、劇場に足を運んでまで見たいとは思えない。そういう意味で、せっかくの『相棒』ファンを失わせるような作品といわなければならないのが非常に残念です。

公式HP:http://www.yonezawa-movie.com/

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相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿@映画生活

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やっと登録されました!(ISMS審査員挑戦記4)

ISMS審査員登録申請の書類をJRCAに送付したのが4月15日。その後、受領通知が届き、その中で審査員としての判定結果は4月下旬に行われると言うことでした。

JRCAのHPは5月1日に更新されていましたが、kainの名前は未だに登録されていなかったので、一抹の不安を感じていました。判定が遅れているのか?書類の記載に不備があったのか?等々

そんな四月を過ぎた今日(5月4日)、首を長くして待っていたJRCAからの封筒が届きました。

早速封筒を開けると、中にはA4の紙が4枚。一枚目には『判定結果通知』の文字が…

『ISMS審査員補』と認めます、と言うお知らせでした。

書類を提出してからはもちろん、GWの休みに入る前にも、会社からいつ結果が分かるのかと、うるさく聞かれていたのですが、GW中に届いたことで7日の出社日には安心して会社に行けそうです。

約1ヶ月後に『登録証』『登録証明書』が届くと言うことで、それを見るのがとても待ち遠しいです。

とりあえず3月末からの『ISMS審査員』挑戦も大きな山は越えられました。今回は会社の助力を頼まず自力(&自費約40万)で挑戦したので、充実感と満足感が今まで以上に感じます。

このISMS審査員をさらなるステップにしていこうと思います。

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『グラン・トリノ』を見ました

クリント・イーストウッド監督主演でアメリカの地域社会の現実を描いた、『グラン・トリノ』を見ました。

妻に先立たれた一人暮らしの頑固な老人、ウォルト。朝鮮戦争に従軍し、そのトラウマを抱えている彼は、アジア人の隣人を煙たがっていた。ある日、ウォルトが何より大切にしている車『グラン・トリノ』を、隣家の息子・タオが盗もうとする。その時から、二人の新たな関係が始まる。

愛国者して保守主義者のイーストウッドが、現代のアメリカ、それも地域コミュニティの問題を描いた作品だが、かつてのイーストウッドとの違いを最後に思い知らされるだろう。

ウォルトの住む家には、翻っていないアメリカ国旗、しかも芝生の手入れなどはしっかりとなされている。比較対象となる隣家では、ベトナム人の家族が住んでいるが、芝生は手入れされず、アジア人だけでコミュニティを構成している。

この辺から、アメリカという国家が歩んできた歴史を表している。アジア人を嫌っているウォルトは、アジア人を蔑視していた第二次大戦時代のアメリカ人。それに対して隣家のタオ一家は、ベトナム戦争時にアメリカに協力した一族。結局二つの家はアメリカという国を信じて、現在を迎えている。

ウォルトがもっとも大事にしている『グラン・トリノ』は72年式。石油ショックの直前のアメリカ車がもっとも輝いたとき。この時代はベトナム戦争の末期であり、おそらくはタオ一家にとっては、敗戦濃厚となって苦しい時代の始まりだったはずである。

そして、劇中の時代となるとアメリカは栄光を失い、ウォルトの信じた米国社会は、虚飾と欺瞞に満ちている。一方ベトナム難民のタオ一家は、アメリカで生まれ育った世代が社会に出始めている。このウォルトとタオの出会いは、新しいアメリカ社会の構成となる。

かつてアメリカ人が持っていた美徳というものを、ウォルトはタオ一家の中に見いだし、タオはアメリカ社会における父親像を頑固だが心を持ったウォルトに見いだす。ともに人種を越えて『アメリカ人』としていきる何かを感じたのだと思う。

タオとリーの姉弟が、かつてのアメリカ人が持っていた尊厳を、アジア人社会の中に見いだしたとき、思わず漏らすウォルトの一言が、アメリカという社会が、いわゆる白人社会である時代は終焉を迎え、他民族がアメリカを構成している時代となっていると言うことだろう。

そして、ウォルトにとっては妻を失った後の、いわば目標を失った人生(台詞で妻を思うシーンがそれを表している)に、タオ達と出会うことで生きる希望が湧いてきたと言うことであろう。この周囲の変化を受け入れてゆく時の演技は、流石イーストウッドで、口汚い台詞や憎らしい表情から、タオを思う父親代わりの表情まで全身で表現している。

そして、ラストに向けての物語は、かつての『ダーティ・ハリー』のような力による解決を選ばなかった点で、イーストウッドは『現代アメリカの良心』と言いたい。

ラストについては劇場で感動してほしいためここでは明かさないが、アメリカの力による正義が、今では通じなくなっていると言うこと、そして『ミリオン・ダラー・ベイビー』でも見せた人を思うと言うことを、今回も強い感動を持って見せてくれた。

久々に心を震わせる作品で、イーストウッドの監督としての実力を見せつけられた作品で、この作品を劇場で見ないことは映画人生においては大きな損失と断言します。是非是非劇場で鑑賞してください。

公式HP:http://www.grantorino.jp/

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グラン・トリノ@映画生活

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『パッセンジャーズ』を見ました

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アン・ハサウェイが飛行機事故で生き残った人たちのカウンセリングをするうち、事故の謎に巻き込まれていく、『パッセンジャーズ』を見ました。

飛行機事故で、奇跡的に5人の乗客が生き残り、セラピストのクレアがカウンセリングを担当することになる。しかし、生存者の証言は航空会社の説明と食い違いがあった。更に患者たちは何者かに尾行され、そして失踪する。何故、飛行機事故は起きたのか?そして、5人だけがどうして生き残ったのか?彼女はその真相に迫ろうとする…

飛行機事故で生き残った5人のカウンセリングを担当するという役でアン・ハサウェイとしては初めてのサスペンス作品。いつもは明るい笑顔を振りまく彼女が、しかめっ面で謎に迫ります。

サスペンス作品としてみると、導入部から中盤まではとても緊迫感のある展開でした。しかし、中盤以降の展開は少し盛り上がりに欠けてしまい、サスペンス作品が好きな人にはラストへの展開が読めてしまうように感じます。

エリックとの関係にしてもカウンセラーという職業であればあのような行動は軽率であり、とても事故のカウンセリングを任せられるとは思えません。

また、クレア以外の人物に対する描写が少なく、生き残った理由も彼らにおきる現象も、十分に説明されず、突然登場しなくなったように感じます。

物語の軸になるクレアとエリックの関係も、急な展開過ぎてどうしても二人が親密になる理由が弱く感じます。

物語の筋書きはとても興味を引きつけたのですが、物語の軸をどこにおくのかがはっきりしないため、事件の真相に迫るのか、クレアの心理を描こうとしているのか、煮え切らない作品と感じました。

公式HP:http://www.passengers.jp/

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『おっぱいバレー』を見ました

新任教師と悪ガキバレー部員たちが、『おっぱい』を巡ってバレーに打ち込む青春物語、『おっぱいバレー』を見ました。

北九州の中学校に赴任した寺嶋美香子(綾瀬はるか)は、やる気の全くないバレー部の顧問となった。部員にやる気を起こさせるつもりが逆に部員たちに言いくるめられ、”試合に勝ったらおっぱいを見せる”というあり得ない約束をさせられてしまう。“おっぱいの約束”を手に入れた部員たちは、今までとは別人のようにバレーの練習に打ち込んでいく。

綾瀬はるかが先生でそのおっぱいを見られるというのならば、私でもがんばってしまうのだが、悲しいかなその結果はおそらく練習で大怪我するのが落ちでしょう。

しかし、この物語は中学生たちのお話。思春期真っ盛りの彼らにとって『おっぱい』はこの上ないエサ。まして70年代ではグラビアなどでも、ヌードは貴重だった時代。それほどまでに女性の裸を見ることは難しかったのだ。

こういった作品だと最後は生徒たちが大人となって終わるのが定番だが、この作品では彼らは少し成長はするが、結局はエロ中学生のままというところがおもしろかった。中学男子はそう簡単にエロの力には勝てないのだ!

もちろんこの作品では生徒も成長するが、それ以上に美香子の成長が大きいと思う。彼女が『おっぱい』の約束に悩みながらも生徒の成長を喜ぶ。窮地に追い込まれたときの失敗を二度と繰り返すまいとする姿に、生徒を成長させるのも教師の役目であるが、同時に生徒をみて自らも育てるのが教師の役目なのだと、教えてくれる。

学校に『おっぱい』の約束が知られたとき、その責任を問われるが、私としてはそれまでやる気のなかったバレー部に何の手も打たずに見捨てていた、学校側に対して『同じようなやる気を出させることができたのか』と問いたい気持ちになった。

それは、性的なものに対して、『破廉恥である』とか『教師としてあるまじき行為』というのは簡単であるが、この約束をしたことで美香子は約束をしたと煮悩みながら、部員たちのやる気と友情の芽生えに喜びを感じ、だからこそ悩みがつきず同時に教師としての自覚を促された。

おそらくベテランの教師ならば別の方法もあったであろう。しかし、それも試行錯誤の末自らを信じて実行しているに過ぎない。そのことを美香子は恩師との交わりから知ることになる。

自分を信じ、道を作ってくれた先生に、美香子はバレー部員たちの道する部となるべく教師としての道を歩む決意をしたのがとてもさわやかで、見終わった後にいい余韻を感じた。

70年代ということでBGMにtも当時のヒット曲が使われ、町並みを再現したセットも非常にできがいい上、走っている車が当時の人気車種がさりげなく登場して、雰囲気を盛り上げていた。

悪ガキたちが繰り広げる、青春の1ページの数々もほほえましく、綾瀬はるかの健康的な魅力も満載。このGWに気軽に見てちょっとほろりとさせてくれる、いい作品だと思います。

公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/opv/

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おっぱいバレー@映画生活

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