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2009年4月の記事

『スラムドッグ$ミリオネア』を見ました

スラム出身の少年が、クイズ番組でなぜ正解することが出来たのかを描き、今年のアカデミー賞を受賞した、『スラムドッグ$ミリオネア』を見ました。

ジャマールは、大人気テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演、あと1問正解すれば番組史上最高の賞金を獲得できるところまで勝ち抜く。しかし、番組の司会者は不正をしているとして、詐欺容疑で警察に引き渡してしまう。学校にも行っていないスラム出身の孤児がなぜ全ての答を知り得たのか?

アカデミーを獲得したと言うことで話題となっていた作品ですが、作品はジャマールとラティカの恋愛を中心に周囲の大人に翻弄されるジャマール兄弟の物語と感じました。

スラムで暮らしていた少年時代から、18歳となるまでの人生をクイズの問題に絡めて紹介するわけですが、その時々に大人の理屈により人生に転機が訪れることになる。

それはインドという急成長する一方で、カースト制度の長い支配が続いた結果の貧困という格差のある社会で、純粋な少年をしたたかな大人たちが利用する理不尽な社会を厳しく批判する。

その身勝手な大人の象徴が、司会者のプレームであると思う。彼は自信の栄光を守るためこうかつな罠を仕掛ける。

しかし、その後の展開を考え合わせると、この作品の裏にあるのは『誠実さこそ人生を成功に導く』という『人間賛歌』であると思う。

だからこそ、ラストに向けてのサリームの行動展開も、自らの人生を振り返った結果の行動であろうし、ギャングのボスたちもその報いを受けたと言うことだろう。

ただし、私としてはジャマールの行動があまりに善人過ぎるのではないかと思った。厳しい環境で生き抜くことはきれい事だけではないのではないか。

一番納得のできない部分はラティカの人生。かの上はなぜあれほどの純粋さを保っていられたのか?ゲスなことは言いたくないが、ジャマールの送ってきた人生を考えると、ラティカにも過酷な人生があったはずである。にもかかわらず少女の時別れたジャマールのことを思い続けていたのか、その点に納得できる説明がなかったのは、人間描写としては物足りなく感じた。

今回アカデミー賞を受賞したのは、この作品が希望を捨てなければいつかは報われる、ということを表現しているからではないだろうか。もしそうであるならば、古き良き時代を懐かしむ風潮でこの作品を評価したのではないかと思う。

インドという普段はあまり接することのない国の文化的な側面を知ることができるという点と、ある意味で純愛物語としてみるといいのかもしれません。そしてインド映画らしいエンドロールの『見せ方』はなかなか見物ですよ。

公式HP:http://slumdog.gyao.jp/

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スラムドッグ$ミリオネア@映画生活

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『レッドクリフ Part II』を見ました

三国志の中での激戦、赤壁の戦いを描いた二部作の第二弾『レッドクリフ Part II』を見ました。

赤壁の地に陣を構えた魏呉の両軍であったが、その対陣は両軍の知恵比べとも言うべき駆け引きが行われていた。しかし疫病が広がったことにより軍の疲弊をおそれた劉備が後退、呉軍はさらに苦境に陥る。

魏呉蜀の3英雄が集うことで、三国志の中でも有名な戦いであるが史実にはほとんど記録がないため、後世の歴史家や劇作家がいろいろな演出を加えたのが、今の日本で有名な『赤壁の戦い』。

PART1が対決前夜&キャラクター紹介的な面が強かったのに対し、PART2は、中国でなれば再現できないような、大人数を動員した合戦シーンが圧巻であった。

また、『三国志演義』などで有名なエピソードも描かれていて、見応え十分であった。

少し残念だったのは、周兪と孔明をまるで友人のように描いていた点で、呉にとっては警戒するべき人間である以上、あのような友情が芽生えたような表現やラストは、やや残念である。

作品のテイストも、悪(魏・曹操)対善(呉・蜀連合軍)に描かれていたのは歴史物語と言うよりも、英雄物語というべき作品と感じる。

まあ、三国志に関してはいろいろな書籍などが出版されているので、興味を持った方はそちらに目を通してみるのもいいだろう。吉川英治著『三国志』等は、是非一読するとおもしろいと思う。

戦闘場面が未だに一対一の戦い方を中心にしている点など、時代描写とあわない気がするが、それを補ってあまりある迫力を感じさせてくれるので、是非劇場に足を運んで大画面で味わってほしい作品である。

公式HP:http://redcliff.jp/index.html

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レッドクリフ PartⅡ ―未来への最終決戦―@映画生活

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『ウォッチメン』を見ました

Photo

世界を陰で支えてきた『ウォッチメン』。彼らが狙われた事件を巡るドラマを描いた、『ウォッチメン』を見ました。

ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機…。かつて、世界を揺るがした事件の陰には常に<監視者(ウォッチメン)>がいた。そして一人の“ウォッチメン”が暗殺されたことからすべての謎は始まった…。“顔のない謎の男”が事件を追いかける先々で、なぜか次々とかつてのヒーローが消されていく…。

時代設定が70年代末ということで、ややレトロな映像が目についた。またオリジナルの作品のせいもあるのだろうが、『ウォッチメン』たちが決してヒーロー然としていないところなど、アメコミ作品としてはやや地味目の作品でした。

時代的には東西の冷戦が一番高まった時期であるが、今、この時代に映画化したのにはやや疑問が残る。

物語の大筋がこの冷戦構造を捉えていないと、分かりにくい物語ということでその点だけは捉えてから劇場に足を運んだ方が作品を楽しめると思います。

ヒーローが登場すると聞くとスーパーパワーや超能力を使っていろいろなことをすると思うのだが、この作品中ただ一人を除いては、ヒーローといっても『常人よりちょっと優れた能力がある人』である。

そのため、事件が起きたといってもミステリーでもなく、アクションでもないというやや中途半端な仕上がりに感じました。物語自体も、冷戦構造自体が存在しているからこその物語とも言え、ここでも『今』映像化の意味があったのかなと思いました。

ラストの展開では、正しいこと≠正義という展開でしたが、現代のアメリカを考えると、このラストの持つ意味には首をかしげたくなりました。

世界を救うために犠牲が必要だというのであれば、それは精一杯の努力を積み重ねた結果である必要があると思います。どうもこの作品からは、自己中心的な正義を振り回したり、できることに目をつむることが正しいというような描写が目につき、皮肉の効いたブラックユーモアたっぷりの作品に思いました。

公式HP:http://www.watchmenmovie.co.uk/intl/jp/

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ウォッチメン@映画生活

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こんなお知らせが届きました(ISMS審査員挑戦記3)

今日郵便でこんなものが届きました。

『審査員登録申請書の受理通知』

(財)日本規格協会(JRCA)から封筒が届いたので何かと思いましたが、まさか受理通知なんてものまで発行しているとは。流石は、QMSなどの審査員を審査・登録する機関と感心しました。

研修コースの合格証明を受け取った後、いろいろな書類をそろえ、審査・登録料を振り込み(\21,000)『所属組織からの推薦状』ということで取締役にお願いしていた推薦状を、15日に受け取り、お昼休みに郵便局へ。せっかくなので自分の足で郵便局まで行って投函してきました。

どうやら次の日にはJRCAに届いたようです。

文書には判定は4月下旬ということですが、ネットなどで調べると1ヶ月程度かかることが多いようです。おそらく業務経歴などで説明が不足している等の理由だと思います。その場合は連絡があり、書類の再提出が必要となるとか…

まあ、登録申請料をとっている以上そう簡単に『却下』ということはないでしょうが、『早めに申請が認められればいいな』という気持ちです。

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『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』を見ました

マーリーと言う犬とともに成長していく家族の物語を描いた、『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』を見ました。

今回は若干のネタばれを含んでいます。

ともにジャーナリストのジョンとジェニーは、ついに結婚を決めた。友人に勧められてフロリダに家を買い、結婚生活をスタート。子どもがほしいとは思っていたものの、ジョンはまだ親になる心の準備が整っていない。そこで、子供の代わりにかわいらしいクリーム色のラブラドール・レトリーバー、マーリーが家にやってきた。その日からマーリーとともに歩む家族の生活が始まった…

kainの家では今も犬を飼っています(写真の犬です。ちなみに雑種です)。今回この作品を見てまず思ったことは、『邦題の付け方がひどい』です。作品の中でマーリーが見せる姿は犬としてはごくごく当たり前。こんな題名の付け方は作品を誤解させる原因となりかねません。

ちなみに原題は『MARLEY & ME(マーリーと私)』ということで、ジョンの視点から見た家族の成長物語です。

ジョンを演じたオーウェン・ウィルソンはここ数年精神的なやまいになやんでいたようですが、今回若い父親役を演じて好感を持てました。相手役のジェニファー・アニストンとの組み合わせで、やや落ち着いた大人のカップルとしていい感じの組み合わせだと思います。

さて、主人公のマーリーはかわいさ満載です。子犬の時から子どもたちと遊び相手をしてくれる老犬となった姿も、人間とともに生きるパートナである犬の姿でした。

作品の中でマーリーは、家族として迎えられ、成長し、そして先立ってゆきます。しかし、その中でギクシャクした夫婦の潤滑油となり、精神的に不安定になる新米ママの精神安定役を務め、子供たちと一緒に遊ぶ子守役を引き受けてくれます。

もちろんマーリーに対して愛情を注ぐからこそ、マーリーも家族としてジョンたちに接してくれるのです。

しかし、犬の寿命はせいぜい10年前後。老いの兆候は間違いなく人間より早く来るのです。マーリーにも家族との別れの時が来ます。しかし、その時こそ家族にとっては最も大事なことを教えてくれるのです。

この世界に生まれたものは、いつか死ぬ。つまり別れがくるということです。どんなに愛しているものでも、この運命を避けることはできません。その時が来て、ジョンの家族たちも別れることの悲しさを感じるのでした。

子どもにとって、この別れの悲しみを知ることはこれからの人生において生命の大切さや、他人に対する思いやりを大切にする心をはぐくむことになると思います。

犬を飼っている人はみんな、『うちの犬はバカだなぁ』と多かれ少なかれ思っていることです。しかし、同時に最も愛らしい『愛犬』で、どこの犬にも負けない存在です。

この作品は子供と一緒に見に行ってぜひ感動してもらいたいと思います。あるいはこれから犬を飼おうとしている人は、犬を飼うのは結構大変なことだということを知れいい材料になると思います。

この春の映画の中で、家族で見てほしい一押しの作品です。

公式HP:http://movies.foxjapan.com/marley/

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マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと@映画生活

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ほっとした…(ISMS審査員挑戦記2)

3月の末に受講した『ISMS審査員研修』。最終日に2時間の試験を受けましたが、結果は『2週間以内に書面で通知します。』ということでした。100点満点で70点以上で合格なので大丈夫とは思っていたものの、やはり結果を見るまでは安心できませんでした。

…で、本日受講した『リコー・ヒューマン・クリエイツ株式会社』より簡易書留の郵便が届きました。

一抹の不安を感じながら開封すると、クリアファイルに入れられた2枚の紙。合格証書でした!

予想以上に立派な合格証書です。さすがは国際規格準拠のISMS審査員研修。下手すると情報処理技術者試験の合格証書よりも見た目は立派かも。

さて、これで審査員登録に必要な研修も終了したので、業務経歴書&推薦書など所定の書類を準備して審査員登録機関に登録申請をしたいと思います。

最近は業務経歴の審査が厳しいらしく、業務経歴書の書き直しを指示されたり、記載内容を推薦者に確認したりと、2ヶ月かかってやっと登録される人もいるとか。

私も5月中には何とか登録を済ませたいと思います。そしてその後は、『公認情報セキュリティ監査人』の資格取得を目指します。

ISMSに興味を持った人は↓

http://www.isms.jipdec.jp/isms.html

ISMSの審査員って何? と言う人は↓

http://www.jsa.or.jp/jrca/

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