
浦沢直樹氏原作の漫画『20世紀少年』の映画化第二弾、『20世紀少年<第2章> 最後の希望』を見ました。
血の日曜日から15年。『ともだち』が支配する日本では、ケンジはテロリストと呼ばれ、その仲間たちも散り散りに分かれてしまっていた。ケンジの姪カンナは一人ケンジの無実を信じ、『ともだち』に対する反抗心を抱いていた。そんな時、ともだちの洗脳施設『ともだちランド』に送り込まれたかんなは、『ともだち』の真実に迫ることになるのだった。
もちろん、今回も原作は読んでいません。第1部を見た後原作本を読みたい誘惑に何度も駆られましたが…
前作が公開されてから約4ヶ月で公開された第2弾ですが、SW3部作などでも同様ですが、第1部は派手な導入部、第3部は壮大なフィナーレという、脚本的にも大きな見せ場があるのですが、やはり第2部は盛り上がりに欠けてしまっていたと感じました。
また、『ともだち』の正体に関しても、登場人物たちは見ているはずなのに観客にはカメラアングルを利用して見せない演出などが多用されすぎており、少々いらいら間が募った。
主演の平愛梨は、ボーイッシュな女の子を好演していて物語のテンポをいい具合に進めてくれる。ただし、脚本的に少々無理な展開が多いのは前作と同様。おそらく原作漫画のエピソードを詰め込むためだと思うが、コマ(=ストップモーション)で表現する漫画と動きを見られてしまう映画では、同じように描いても不自然な監事が受けてしまう。
特に銃弾が全く当たらないことを表現する場面が、あまりにも不自然だ。特にこれまでの描写で特殊な能力があることを描かれていなかったので(後にスプーン曲げの描写が出てくるが…)、ご都合主義と問われてしまうのではないだろうか。
豊川悦司演じるオッチョがワイルドで派手なアクションを演じるが、こちらも表現にもう一工夫ほしかった。前作の焼き直しという感じがしてしまう。
逆に怪演だったのが小池栄子。以上にテンションの高い高須言う女性を演じているのだが、その病的な表情を余すことなく表現して、『もしかしたら小池栄子の素か?』と感じるほどの迫力。少々コメディチックな彼女の雰囲気がなせる技であった。
それと小泉響子を演じた木南晴夏にも好印象を受けた。
長い原作を3部作に収めるため、かなりのエピソードをオミットしていると思われるのだが、その結果『ともだち』の正体は誰か、ということを中心の物語構成となってしまい、出来上がった作品は、結果としてテーマが空回りしている。
言い換えると、ケンジ一派の全員そろって、情報を集めれば簡単に誰なのか分かるのでは?と感じたのは私だけだろうか。
有名な俳優などがチョイ役で登場するのも、そろそろ食傷気味。肝心のストーリーに盛り上がりがかけているので、いまひとつ笑うに笑えない。また登場したキャラクターに対して、掘り下げる時間が足りないため一部のキャラにしか感情移入が出来ないのも欠点ではないだろうか。
ただ、この作品は3部作の中の1本と考えると、いよいよ謎が深まって第3部に対する興味を引き立てているのは間違いなし。私も早く第3部を見たいという気持ちは高まっている。
ポスターの題名にもあるとおり『空想科学映画』という、楽しむための映画ですので『ともだち』の正体を自分で推理しつつ、作品を楽しめばいいのではないでしょうか。今回も色々と謎をちりばめていますよ!
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20世紀少年 -第2章- 最後の希望@映画生活
(V)o\o(V)
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