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『チェ 28歳の革命』を見ました

ベニチオ・デルトロがキューバ革命の英雄チェ・ゲバラを演じた、『チェ 28歳の革命』を見ました。

1955年カストロとであったゲバラは、キューバでの革命を実現するため、ゲリラ運動に参加する。彼が今まで南米で検分した、市民の貧困を救うためという大儀のため、山岳ゲリラの幹部として、革命を指導するようになっていく。

キューバ革命といえばアメリカに支援された独裁政権バチスタ政権を、カストロ率いる革命軍が武装闘争の末勝利した、歴史的大事件。その革命で英雄として名を挙げたのがエルネスト・ゲバラ(チェは通称)。

彼は若い頃から南米を旅し、アメリカに支援された国々で市民が貧しい生活にあえいでいることに疑問を感じていた青年だった。この南米旅行の下りについては『モーターサイクル・ダイアリーズ』という良作があるので、一度ご覧になることをお勧めする。

作品はカストロとの出会いから描かれるが、ゲバラに焦点を当てているだけあって、彼の誠実な性格や人と接するときの厳しさとやさしさがしっかりと描かれていた。

特にラストのシーンでの彼がゲリラの仲間に発する厳しい一言は、彼の人生を通して理想実現に生きたということを的確にあらわしている。

さて、ソダーバーグ監督というと、私の感じとしては当たり外れの大きい監督というのが本音である。その意味で今作は『あたり』といっていいだろう。これはデルトロの演技に依るところも大きいが、気をてらって演出をせずに誠実にゲバラの人生を描いたことが、見る側にも好感触を与えたものだと思う。

ただし、革命運動中からソ連の支持を積極的に受けようとしているとの描写は大きな間違いである。カストロ政権は成立後すぐはアメリカと良好な関係を結ぼうとしていた。又アメリカも革命直後にカストロ政権を承認するなど、必ずしも対決姿勢が露ではなかった。そしてカストロやゲバラも共産主義に傾倒していたという傾向は無かったといわれている。

ソ連に接近したのは革命後のアメリカ資産の国有化問題などがおきてからであるから、この点はリサーチが甘かったのか、或いはアメリカでのカストロの印象がそうなっていたのか、残念なポイントである。

さて、この作品で白眉といってもいいのがデルトロの演技で、劇中で使われた写真と比べても本物と見まごうばかりの演技です。革命軍の指導者として磨かれていく男の表情を、彼の演技力が余すことなく表現し、一方で兵士に対して戦うばかりではなく学問も勧めるなどの、ゲバラの持つ大きな父性というものも上手に表現しており、ゲバラという人間の魅力をしっかりと引き出しています。

またアメリカ人がカストロに対して『独裁者』というレッテルを張って件をしている人たちがいるのですが、この作品ではそのような取り扱いをしていない点でも好印象です。ゲバラやカストロは独裁政権の指導者としては異例とも言える潔癖な人物で、そのことがゲバラに対する人気の源ともなっています。

この作品は第二部『チェ 39歳 別れの手紙』に繋がる作品ですが、今作品単独としても十分ゲバラという人間に引き込まれること間違いなしといえます。また、キューバ革命での活動がゲバラにとってもっとも輝く時であったということも、この作品を見てゲバラという人間に引き込まれる原因となるのではないかと思います。

公式HP:http://che.gyao.jp/

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多くの人が映画の感想を書いていますので、ご覧になってみてください。

チェ 28歳の革命@映画生活

(V)o\o(V)

☆★☆★☆ゲバラに関心を持った方にお勧め!☆★☆★☆

ゲバラの青春時代のエピソードをロードムービーとして表現した良作です。

☆★☆★☆ベニチオ・デルトロ出演作☆★☆★☆

☆★☆★☆S・ソダーバーグ監督作☆★☆★☆

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