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『007/慰めの報酬』を見ました

ダニエル・クレイグが演じる新生ボンド第二弾、『007/慰めの報酬』を見ました。

ヴェスパーを失った007は、その復習のためかの上を殺した組織について調査を始める。ハイチで組織の幹部グリーンに接近しようとしたボンドの前に謎の女カミーユが現れる。やがてグリーンがボリビアの革命をたくらみ地下資源の独占を画策していることを突き止める。

まず、前作『カジノ・ロワイヤル』から直接つながる続編ということで、前作を見てから劇場に足を運ぶことをお勧めします。

クレイグになってからリアリズム思考となった007/ジェームス・ボンドカラーがいっそうはっきりと打ち出された作品となっています。ある意味では『ジェイソン・ボーン』シリーズといってもいいくらいの肉体を駆使した作品です。

その意味でショーン・コネリーから続いた、華のあるボンドと比べて、非常に汗臭い人間的なボンド像を前作にも増して打ち出しています。これは第20作『ダイ・アナザー・デイ』で透明になる車を打ち出していたシリーズとは180度方向転換し、人間としてのボンドを描くことを目的に製作されていることが良くわかります。

焦燥感をあからさまに表情に出し、Mの指令を無視する。ジョークなどは言わず、ひたすら復讐の為に行動する、そこにはかつてのスーパーヒーロー的な007とは、大きく課へ離れたものでした。

ただ、そうなるとこの作品が『007』である必要があるのか、という点は疑問が残りますが…

また、ボンド・ガールについても前作でヴェスパーが死んだ事からわかる様に、ボンドの添え物としての女性ではなく、こちらも人間として描かれるようになっており、今回のカミーユもエキゾチックな魅力を見せますが、決して女性の色気を振りまくのではない点からもわかります。

ボンドとのラストについても従来シリーズとは一線を画し、ある意味あっさりとした別れ方をしました。

今日の世界情勢をあらわしているのが、MI6やCIAが必ずしもボンドに味方しない点でしょう。そのため孤独な戦いを強いられる事になるのですが、超兵器などを使わない設定がこの状況をさらにリアルに感じさせます。

肉体を駆使したアクションは前作でも取り入れられ、新ボンドを印象付けましたが、今回はシリーズの中でも一番暴力的といっても良いのではないでしょうか。その分アクションシーンの迫力は、最近の作品の中でも群を抜く出来といっても良いでしょう。特にはじめのカーアクションシーンでは、従来ならボンドカーの活躍する場面ですが、今回の場合、アストンマーチンはボロボロにされてしまいました。

ボンドの行く先々で、接触する相手が死を迎える展開は、華麗なボンド時代のファンには少し受け入れにくいのではないかと思います。

冷戦というスパイの活躍する時代が去ったとき007は娯楽スパイ映画としての道を探りました。しかし、派手な展開の007映画は興行的にも評価的にも迷走していたと言う感じを受けましたが、前作と今作を合わせて『新ボンド誕生編』とも言うべき作品に仕上がり、21世紀のボンドをスタートさせたといっても良いのではないでしょうか。

追伸:過去のシリーズへのオマージュとして『ゴールドフィンガー』の黄金の遺体に対する、『暗黒の遺体』が登場したのには思わずニヤリとしてしまいました。

公式HP:http://www.sonypictures.jp/movies/quantumofsolace/

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多くの人が映画の感想を書いていますので、ご覧になってみてください。

007/慰めの報酬@映画生活

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