« 『イーグル・アイ 』を見ました | トップページ | 『最後の初恋』を見ました »

『三本木農業高校、馬術部』を見ました

目の見えない馬コスモと、女子高生・香苗のふれあいを描いた『三本木農業高校、馬術部』を見ました。

三本木農業高校の馬術部に所属する香苗は目の殆ど見えなくなったコスモの担当をしていた。視力を失ったコスモは気性も荒くなり扱いにくい馬になってしまっていた。やがて、コスモの目が殆ど見えなくなった事に気付いた香苗は、少しずつコスモの気持ちに気づいて心を通わせるようになっていった

馬と言う生き物は古くから人間と共に生きてきた生き物です。今では労働力としては器械に変えられましたが、戦場を駆け、畑を耕し、物資を運ぶなど人と共に時代を超えてきました

今回作品で語られる馬術と言う競技は、この夏の北京オリンピックで日本最高齢の代表選手・法華津選手が登場したことで話題を集めた競技です。競技のポイントはなんと言っても人馬一体。如何に馬と心を通わせ、乗りこなすのかを競う競技です。

そんなどちらかと言えば地味な競技を作品の中心にすえたことで、馬と人間の関係を掘り下げた作品となっていました。

主役の香苗を演じるのは長渕文音、長渕剛・志穂美悦子夫妻の娘さんです。お母様の志保美悦子の面影を感じて、少し懐かしくなりました。

役として少し勝気な女の子と言うことでしたが、母親に似たきりっとした目や表情が力強くて、気持ちのいいものを感じました。ただ、さすがに経験がやや不足なのか感情の激しい部分(泣いたり、怒鳴ったり)になると、台詞だけで感情を表現しようとするのが感じられます。

香苗の同級生達も純朴で、いかにも青春の時代を迷いながら進んでいると言うことが、とてもうまく描かれていて、見ていてさわやかで甘酸っぱい気持ちになりました。

ただ現代の高校生としてみると、ほぼ全員が優等生的と言うのは安心してみることは出来ても、少しばかり物足りなくもあります。

もう一人の主役、コスモを初めとする馬達の演技も見事で、きれいに整列して円を描いて歩くところや、きれいに障害を飛び越える姿は非情に美しいと感じます。

また馬の一生に関しても、うれしいこと悲しいことをしっかりと描いている点は好感が持てます。そしてその事が、成長過程にある若者達の成長に大きな役立つことも、悲しい場面ではありましたが、きっちり描いている点は青春映画として大変良い出来だと思います。

周りを固めるベテラン陣が、物語の要所で若者達の道しるべとなるなど、ストーリを引き締める役で登場し若い役者達の、力武曽訓点をカバーするなど、見ている側にとっても大変見ごたえのある作品に仕上がっているのは、やはり佐々部清監督の力量が大きいと思います。

人間を描くことに関してはさすがと言うことは前から知っていましたが、おそらく馬と俳優達の関係までも含めて、しっかりと捉えているのでしょう。

最後の協議会でのコスモの勇姿をあんな形で披露するところは、少しもったいぶりすぎかなとも感じますが、ほろりとさせる効果は抜群です。

やがて旅立っていく香苗たちが、迷いながら過ごした高校の3年間。それがどのような形で終盤を迎えるのかも、希望を感じさせる終わり方でしたので、見終わった後すがすがしい気持ちになりました。

公式HP:http://sannou-bajutsu.com/index.html

人気ブログランキングへ(1クリックお願いします)

@With 人気Webランキング(1クリックお願いします)

多くの人が映画の感想を書いていますので、ご覧になってみてください。

三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~@映画生活

(V)o\o(V)

☆★☆★☆佐々部清監督作品 ☆★☆★☆

|

« 『イーグル・アイ 』を見ました | トップページ | 『最後の初恋』を見ました »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/224846/42987930

この記事へのトラックバック一覧です: 『三本木農業高校、馬術部』を見ました:

» 「三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~」イイ映画なんだけどね~。 [シネマ親父の“日々是妄言”]
 青森県に実在する高校の馬術部を舞台に、盲目の馬と少女の交流を描いた実話「私、コスモの目になる!」の映画化。「三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~」(東映)。いい映画ですよ~、文句なく。昨今の殺伐とした空気を洗い流してくれるような、“良作”です。でもな~、何でこんなに(客が)入ってないのかね~??  香苗(長渕文音)は三本木農業高校、馬術部の2年生。顧問である古賀(柳葉敏郎)の指導は厳しく、早朝から夜中までかかる馬の世話は重労働のため、部員は他に、先輩の帆乃夏(西原亜希)、同級生... [続きを読む]

受信: 2008年11月13日 (木) 13時41分

« 『イーグル・アイ 』を見ました | トップページ | 『最後の初恋』を見ました »