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『ブーリン家の姉妹』を見ました

エリザベス1世の母、アン・ブーリンとその妹メアリー姉妹の運命を描いた、『ブーリン家の姉妹』を見ました。

ヘンリー8世は、男子の跡継ぎいないことが悩みだった。あるときブーリン家に狐狩りのため宿泊した時、アンとメアリーの2人の姉妹に出会う。すでに結婚していたメアリーに対して、アンは王妃の座を射止めようと王の接待をするのだった。しかし、ヘンリー8世はメアリーを側室として選ぶのであった…

ヘンリー8世と言えばローマカトリックから独立しイギリス国教会を設立した王。そして、エリザベス1世の父親でもある。また彼は6度の結婚をし、そのうち二人を断頭台に送ったことでも有名な王。そのうちの一人が、主人公の一人アン・ブーリンである。

この時代は中世が終わり、ルネッサンス時代から絶対王政時代への転換期。この作品の中で描かれる、ローマ・カソリックからの独立はイギリスの王政絶対化の第一歩で、後にエリザベス1世の時代にスペインを打ち破ることでカソリックの権威失墜と王室の権威確立がなされる重要な出来事。このカソリックからの独立は、劇中で描かれるとおりヘンリー8世の離婚が原因である。この点をしっかりと捉えていないと、作品の展開が安っぽいメロドラマに見えてしまうだろう。

さて、主役のブーリン姉妹を演じるのは、ナタリー・ポートマン&スカーレット・ヨハンソン。知性を備え、また野心も併せ持つ姉、アンブーリンをポートマンが、純粋に愛を信じ王のために子供を産む妹をヨハンソンが演じる。

この配役は絶妙で、二人の性格をうまく現していた。どこか新の津洋そうなポートマンが王をうまく操り、離婚に持ち込むくだりなどは、実際にも才女であるポートマンならではの演技であった。彼女の冷徹ともいえる表情が、やがて破滅につながる陰謀をめぐらすあたりは、背筋を冷たい感覚が走りました。

一方、女性的な優しさをもつメアリーを演じたヨハンソン。実生活でも結婚したことが話題になりましたが、作品の中でも母性を感じさせてくれます。しかし、内には隠された知性を秘めていて、やがて重大な危機を救うことになる女性として、しっかりと感じられました。

さて、もう一人の主役はヘンリー8世を演じた、エリック・バナ。こちらはやや王としての威厳を感じられなかったのが残念です。まぁ、この作品はブーリン姉妹を描いた作品ですから、王の役割としては女にだらしない男であり、自己の欲望のためにはあらゆることを行うのが役割だったのでしょう。

物語としては、宮廷における権力闘争を、女性の視点から描いており決して爽快感や楽しい気分にさせてくれる作品ではありません。ただ、権力を持つ人間が如何に残酷であるか、あるいは身の丈を超えた権力を望むことが如何に危険なことが、ラストに向けたポートマンの思考の混乱や怯えから、しっかりと感じることが出来ます。

ヨーロッパ版の『大奥』とも言える作品で、チューダー朝の華麗な衣装や宮廷文化を感じられる作品でもあります。歴史劇に興味のある方はご覧になってはいかがでしょか。

公式HP:http://www.boleyn.jp/

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ブーリン家の姉妹@映画生活

多くの人が映画の感想を書いていますので、ご覧になってみてください。

(V)o\o(V)

☆★☆★☆ナタリー・ポートマン出演作☆★☆★☆

☆★☆★☆スカーレット・ヨハンソン出演作☆★☆★☆

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