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『ICHI』を見ました

人気若手女優の綾瀬はるかが座等市を演じるとして話題になった『ICHI』を見ました。

たった独りで旅を続ける盲目の市。万鬼一党のチンピラに襲われている市の前に現れたのは、刀が抜けない侍・藤平十馬。チンピラたちの前に勢いよく立ちはだかったものの、刀を抜くことさえできない。あわやという時に、男たちを斬り殺したのは市であった。

座等市と言うと今は無き勝新太郎の当たり役。盲目でありながら居あい抜きの剣さばきが見事で人気の時代劇でした。

今回の『ICHI』は主人公を女性に替えて映像化されました。

作品の雰囲気は、70年代より以前の娯楽時代劇の雰囲気で、時代考証等で妙に凝り固まっていない、楽しめる時代劇となっていました。特に万鬼党を演じた中村獅堂や竹内力の、いかにも悪役と言った台詞回しや派手な衣装が、見るだけで『あっ、こいつが悪い奴だな』と分かる、勧善懲悪がはっきりした時代劇です。

若手の俳優で固めた役者達も、特に窪塚洋介のやくざの跡取り役がいかにもそれらしく演じられ、見ていてとても分かりやすい演出となっていました。

話の流れとしても、宿場を巡るやくざの争いと言う、時代劇でもおなじみの題材に、恐ろしく強い敵役がいて、市たちはそれに巻き込まれる展開です。

そして、映像のほうではスローモーションをうまく使った見せる殺陣が印象的でした。劇画などで大写しの駒を使って迫力を感じさせるのと同じように、刀が人に触れて離れる瞬間までをスローにして、太刀筋をはっきり見せたり。体を入れ替える部分をスローにしたりと、ただ派手に立ち回るのではない、迫力を感じる映像でした。

同じようにアップの映像も、ポイントポイントでうまく使われています。終盤で十馬が万鬼の首領と、一対一で向き合うシーンは緊迫感がありました。

ただ、十馬に関しては刀が抜けないのに乱戦の中でわざとらしくかなたが抜けないのを何度も見せるのは、演出が過ぎると感じ、わざとらしく見えてしまいました。

さて、主演の綾瀬はるかですが、今回は盲目と言うことで難しい役どころではあるのですが、従来の座等市とは違い目を開いたままと言うことで、彼女の表情がしっかりと見ることが出来ます。

全編、不機嫌とも困惑とも言える表情を通していますが、目に動きが無いので、何を考えているのか読み取りにくい感じを受けます。ただ、殺陣の時なども相手を目で追う仕草が無いなど、視線については生まれつき盲目であると言う点でうまくまとめたと言えるでしょう。

また、綾瀬はるかファンとしても、目を瞑った彼女を見るよりはこちらのほうがいいのではないでしょうか。

作品としては娯楽時代劇としえうまく纏まった印象を受けますが、座等市ファンにはやや受け入れられないかなと感じます。また、綾瀬はるかを主演にすえていますが、綾瀬ファンにとっては『座等市』と言うテーマ自体になじみがあるのかと言う点は疑問に感じます。

ここ数年は割りと時代劇がリアリズム志向が強まっていましたが、この作品のような、古きよき時代の時代劇と言うものも見直してもらう良い機会になる作品ではないでしょうか。

公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/ichi/

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ICHI@映画生活

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☆★☆★☆綾瀬はるか出演作☆★☆★☆

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受信: 2008年12月 2日 (火) 22時06分

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