« 『ウォンテッド』を見ました | トップページ | あなたも映画を作れるかも P.O.V作品ブームが来た――ぁ! »

『ラスマニノフ ある愛の調べ』を見ました

ロシア出身の天才ピアニストラスマニノフの人生を描いた『ラスマニノフ ある愛の調べ』を見ました。

ロシア革命を逃れアメリカに渡ったロシアのピアニスト・ラスマニノフ。アメリカでもロシア革命に反対する立場を貫くなど、独自のポリシーを持った姿勢は、ピアノ演奏の技術の高さとあいまって、アメリカでも広く人気を呼ぶようになった。しかし、商業主義に染まった演奏続きの毎日は彼の心を少しずつ孤独なものへと変えていった。

実在したロシアのピアニスト物語ということで、重厚な演出と、孤独に落ちていく天才の心を、丁寧に描いた作品です。特に妻ナターシャとの交わりは彼の心を支え続ける献身的な妻の存在が、いかに大きかったのかということを感じさせます。

彼の悩みの1つはピアニストとしての栄光を、早い段階で極めてしまい、その名声があまりにも強かったこと。その為、彼自身が望んでいた作曲家という仕事に対しても、過大な期待が生じ、それに答えようとしても、なかなか出来なかったことが、天才の心を蝕む、というのがこの作品をみたkainの解釈です。

おそらくは幼いときに破産を経験したことから、劣等感をばねに這い上がってきた彼が、初めて経験する挫折だったのでしょう。

そんな彼を支えるのがライラックの花。この花がどんな意味を持つのか、そして彼を支え続ける人がどんな人か、ドラマとしてとても見ごたえがありました。

妻ナターシャの演技が特筆物で、幼い頃からの知り合いでありながらアメリカに渡ってからは、精神的に不安定になるラフマニノフを、母のような大きな愛で見守るそんな素敵な女性像を見せてくれます。

普段あまり見る機会の無いロシア映画ですが、派手な演出がなく、楽者の演技で見える作品に下がっており、普段派手なハリウッド作品や感情表現の多い邦画を見慣れた人にとっては、やや物足りないと感じるかもしれません。

また全体的に画面が暗めに表現されているのは、演出かもしれませんが、ちょっと見づらいシーンが何箇所かありました。

全体としては地味な作品ですが、天才の孤独や夫婦の愛の姿など、人間を描いたとても重厚なドラマです。ぜひご覧になってください。

kain

人気ブログランキングへ(1クリックお願いします)

@With 人気Webランキング(1クリックお願いします)
多くの人が映画の感想を書いていますので、ご覧になってみてください。

☆★☆★☆ロシアに関係する作品☆★☆★☆

|

« 『ウォンテッド』を見ました | トップページ | あなたも映画を作れるかも P.O.V作品ブームが来た――ぁ! »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/224846/42508582

この記事へのトラックバック一覧です: 『ラスマニノフ ある愛の調べ』を見ました:

« 『ウォンテッド』を見ました | トップページ | あなたも映画を作れるかも P.O.V作品ブームが来た――ぁ! »