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2008年6月の記事

『JUNO/ジュノ』を見ました

10代の妊娠をテーマにした『JUNO/ジュノ』を見ました。

ちょっと大人びた高校生ジュノは興味本位から同級生と関係を持ち妊娠してしまう。一度は中絶を考えたが思い直し、生んだ後養子に出すことを決める。出産までの10ヶ月、体の変化や気持ちの変化、周囲の変化といったことを経験していく。

エレン・ペイジがアカデミー賞ノミネートされ、注目を集めた作品ですが、扱ったテーマが重いものであるにも拘らず、うまく練り上げられた脚本のおかげで、暗くならずに見ることが出来ました。

アメリカでは深刻な社会問題となっている10代の妊娠、同様のテーマは金八先生シリーズの『16歳の母』などでも取り上げられていますが、日本とは『性』に関する意識の違いが作品にも現れていて、その感覚の違いも興味深く見ることが出来ました。

ペイジ演じるジュノが、大人びた高校生を演じていますが、劇中では彼女を支える家族の真実の姿が見えていないなど、あくまでも『大人びた』と言う役柄を、うまく表現してました。

特に養子を貰う予定の夫婦との関係で、大人の世界とのギャップを見せ付けられた後の彼女の表情は、それまで妊娠したたことで精一杯大人のふりをしていた姿から、自分が子供に過ぎないことを思い知ったショックをうまく表していたと思います。

養子制度というものが日本とアメリカで大きく違っている点は、作品を知る上で重要だったと思います。アメリカではキリスト教的な博愛主義が、養子制度の根本にあるようですが、今回の作品で簡単に養子縁組が出来るというのには、良い面悪い面の2面性がありそうです。

ただ、子供の出来ない夫婦にとってどれだけ子供を望んできるかと言うことは、ジェニファー・ガーナー演じるバネッサを見ていると強く感じることが出来ます。

そして、やはり子供を生むということは周囲の協力や理解なくして、簡単には出来ないのだということも、作品から伝わると感じました。

日本でも子供を捨てたり殺したりする事件が発生していますが、10ヶ月をかけて生まれてくる小さな命に、愛情を注いであげることが本当に大事であり、その為に出来ることをするという、ジュノの考えには一定の理解が出来ると思います。

出来れば、高校生ぐらい農地に一度この作品を見て、子供を持つことについて考えるきっかけにしてほしいと思える良作でした。

http://movies.foxjapan.com/juno/

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『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』を見ました

ハリソンフォードが演じるインディ・ジョーンズシリーズ第4弾、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』を見ました。

1957年、ソ連兵の一団が米軍基地を襲撃。女諜報員スパルコ率いる彼らは、“クリスタル・スカル”を探し求め、米軍の秘密倉庫にインディをつれてきたのだった。スキをみて脱出したインディだが、ソ連に協力したとされ、大学を追われてしまう。そんな彼の前に、彼の前に一通の手紙をもっとマットという青年が現われる。そして手紙の内容はクリスタル・スカルと関係するものであった。

19年ぶりの復活となったインディ・ジョーンズですが、前作『インディー・ジョンズ/最後の聖戦』を見た、ある友人が『途中から入場しても楽しめる作品』と評したことを思い出しました。(当時は入れ替え制ではありませんでしたから)

今回の作品も、最初から最後まで息つく暇もなく物語が展開します。もちろん通しで見ると大変良く出来たアクション映画に仕上がっています。これはインディと言うキャラクターを、製作者側がよく理解しているということだと思います。

まずはインディことハリソン・フォードですが、さすがにふけたなという印象はありますが、あのコスチューム姿を見ると『インディ』としか言いようがありません。さすがにアクションシーンはやや少なめになっていますが、鞭を振る姿や倉庫の中を飛び回る姿など、今までのファンにも納得できる活躍ぶりです。

そのインディに変ってアクションを披露するのがシャイア・ラブーフ演じるマット・ウィリアムズ。フェンシングを体得しているということで、華麗な剣さばきを見せてくれました。そして、このマットの母親が、シリーズ第一弾のヒロイン、マリオン。

演じるのはもちろん、カレン・アレン。第一作と同じように、意見のはっきりしたアメリカン・マザーで、マリオンにかかっては、インディーもマットもたじたじと言う感じでした。

さすがに年をとったことを感じますが、やはりマリオンとインディがどうなるのかは、シリーズの中でも謎とされていた部分なので、この作品のポイントのひとつだと思います。

今回の敵役は、アカデミ女優のケイト・ブランシェット。ショートカットにした姿が新鮮でしたが、それ以上に華麗なアクションをこなす姿に見とれてしまいます。

また、感情を感じさせない非情な敵、と言う役をうまく演じており、さすがはアカデミー女優の貫禄でした。

今回のクリスタルスカルの謎については、SF的な謎とだけ言っておきましょう。かなりびっくりする展開には違いありませんが…

そしてラストシーンでは、インディのトレードマークの『帽子』。それを誰が被ることになるのか、ちょっとした製作者達のいたずらがありました。

19年ぶりの復活と言うことで、各所にオマージュ的なネタも満載されており、シリーズのファンにとっては、十二分に楽しめる作品に仕上がっています。もちろんシリーズ初見の人でも、上映時間を十分満足できる作品に仕上がっていますので、是非友人や知人を誘って劇場に足を運んでみてください。

http://www.indianajones.jp/

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『つぐない』を見ました

小さな嘘により人生を変えられた男女と、その嘘をついた少女の人生を描いた『つぐない』を見ました。

13歳のブライオニーは、使用人のロビーにほのかな恋心を寄せていた。ある日、姉のセシーリアとロビーが愛し合っていることに気づいたブライオニーは、その夜屋敷で起きた強姦事件の犯人がロビーだと嘘をついてしまう。ロビーは逮捕され、その後戦場に送られてしまう。

ついてしまった嘘のために、二人の人生を狂わせ、そのつぐないを一生をかけて行うというテーマではありますが、kain的に考えると、つぐなうのは自分の都合によりけり?と感じてしまいました。

特に物語の中盤以降の物語が、現実であればともかく、あのラストの展開には正直『???』と言う感じしかしませんでした。

前半はキーラ・ナイトレイとジェームズ・マカヴォイの演技が魅力的で、情熱を感じる男女関係を描きながら、シアーシャ・ローナンが不安定な思春期の少女を好演するなど、見所はありました。

また、戦場での描写や、看護士としてロビーを待つ姿などは時代の風景とあわせて、中々感動を呼び起こしそうな作りをしていただけに、ラストの展開にはがっかりしました。

原作でも同様な展開かもしれませんが、kainあるいは日本人的な考え方とは、ちょっとずれている気がしました。

http://www.tsugunai.com/

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kain

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『P2』を見ました

大都会のビルの中、地下駐車場に監禁される女性を描いた、サスペンス作品『P2』を見ました。

クリスマスの夜、アンジェラは残業で遅くなり、ビルに取り残されてしまった。地下駐車場で連絡を取ろうとしていたところを、警備員のトーマスに襲われ、そのまま地下駐車場にある警備員室に監禁されてしまう。一方的にアンジェラに好意を寄せるトーマスは、次々と常軌を逸した行為を繰り返す。

ビルに監禁されるというと、アクションの名作『ダイ・ハード』でも取り上げられたシュチュエーションであるが、普段ではもぬけの殻になることの無いオフィスビルでも、クリスマスなどの特殊なイベントの日に限り、密室を形成することが出来る環境であろう。

この作品ではさらに範囲を絞って、地下4階までの地下駐車場でのアクションが繰り広げられる。

さて、作品の中身は監禁された女性が、いかに逃亡するかということですが、その過程で様々な知恵比べを見せてくれます。ただ、監禁者であるトーマスにしても、アンジェラにしてもやや脇が甘いという感じがします。その点では、展開が予想できる部分があります。

ただ、緊迫感は良いと感じるものがありました。とくにアンジェラがトーマスの心理を読んで、時に従順に従いながら隙をうかがい、何とか逃げようとする部分は、登場人物が少ないこの作品で、しっかりと描けた部分といえるでしょう。

また、ビルや駐車場にある、身近なアイテムをうまく利用した監禁&脱出劇は考え抜かれた面白いアイディアと感じます。

ただし、この作品『R-18』指定でも分かるとおり、かなりの残酷描写がありました。しかし、『その必要性が果たしてあるのか?』というと、疑問を感じざるをえませんでした。

主演のレイチェル・ニコルズが、かなり露出度の高い衣装で、これでもか、といわんばかりに豊かなバストを強調している点が、なかなかエロティックでした。

サスペンス作品としては、まあまあの出来なんですが、残酷描写と主役の衣装のために、正統派B級映画というものに仕上がっています。

http://www.p2-movie.jp/

P2@映画生活

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『ランボー 最後の戦場』を見ました

シルベスター・スタローンの、ロッキーと並ぶ当たり役、ランボーの4度目の映画化となる、『ランボー 最後の戦場』を見ました。

ビルマ国内の民族弾圧を受ける人たちを救おうとボランティア団体が、ビルマへの輸送をランボーに依頼してきた。闘いから逃れて暮らしていたランボーであるが、純粋な思いを持ったサラに心を動かされ、彼らをビルマに送り届ける。しかし、彼らはビルマ軍にとられられてしまう…

『一人ぼっちの軍隊』と表現される、ジョン・ランボー。ベトナム戦争ではコマンドとして活躍しながら、その後国内で不当に貶められたため、国を追われた過去を持つ男。

そんな彼を戦場に駆り立てるのが、純粋なボランティアの心と言うのが、やや違和感を感じる。穿った見方をすれば、アメリカンジャスティスト/アメリカの正義ではないのかと見えてしまう。

日本では『ミャンマー』の新国名で呼んでいるが、アメリカ初めヨーロッパ諸国では、軍政による国名変更を認めていないので、作品中ではビルマと呼ばれている国が舞台。

現在アメリカとはほぼ断絶状態であるため、暴虐の限りを尽くすビルマ兵たちの描写は、目を覆わんばかりである。そのほか、戦闘シーンについては、体調の悪い時に見ることは、絶対にやめたほうがいい、と感じるほどのグロテスクな表現である。

言葉で言い表すと、普通の作品では『硝煙や燃料が燃えるにおいを感じる』とすると、この作品は『戦場の腐臭を感じられる』と表現できるほどです。

ただ、そこで起きるビルマ兵の行為は、難民の証言を元に創り上げたということで、まるっきりの嘘ではないと感じ、権力を握るとこれ程ひどいことが出来るのかと、悲しく暗くなります。

作品中の物語は、とらわれたアメリカ人たちを救出する単純な話であるが、ランボーや傭兵達の戦闘アクションは派手ではないがリアルに描かれている。特にゲリラ戦というものの雰囲気がこれ程感じられるのは、ちょっと無いのではないだろうか。

さて、この作品のラストでランボーは、第一作と同じシュチュエーションに立つ。戦うことに誇りを見出したのか、それとも国に受け入れられる何かをつかんだのか、中々意味深なラストであった。

完全リアリズムな戦場アクション作品として完成度は高いのですが、R-15ということからも分かるとおり、表現のキツイ作品でもありますので、それなりに覚悟して、ご覧になることをお勧めします。

http://rambo.gyao.jp/

ランボー 最後の戦場@映画生活

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