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『うた魂♪』を見ました

合唱をテーマに、歌の好きな女の子の恋と青春に満ちた学生生活を描いた『うた魂♪』を見ました。

かすみ(夏帆)は合唱部に所属する、自分大好き少女。小さいときから歌の才能を認められ、今では歌っている自分が大好きと言い切る。そんなある日、憧れの牧村純一(石黒英雄)の写真のモデルになったが、その出来上がった写真を見て『鮎の産卵の顔』といわれる。ショックを受けたかすみは合唱を辞めることを決意する。

歌をテーマにした作品だけあって、とてもきれいな歌声が印象的でした。特にかすみが所属する女子合唱部の歌声には、癒される感じがします。

実はこの作品を見に行った理由の一つに、実に十数年ぶりになる薬師丸ひろ子の歌声を聞くためです。劇中で披露される『Oh My Little Girl』のすんだ歌声に、かつての『歌手』薬師丸ひろ子を知る私は感動しました。

さて肝心の作品ですが、最近いろいろな作品に出演している夏帆が、かなりがんばっています。オープニングからの、様々な表情とそれを補足する、かすみ自身の『解説』は作品の雰囲気を伝えるのに役立つとともに、かすみと言う少女の性格や考え方を、観客に伝えるのに役立っています。

売り出し中の若手女優にこんな表情や台詞もありなの?と思いたくなるほど、夏帆の演技は一つ突き抜けたものがありました。

もう一人注目は、やはり権藤洋(ゴリ)でしょう。男子の高校生には、ヒゲをはやしたりするのはいますが、さすがにあそこまで『おっさん臭い』のは居そうも無い気がします。しかし、ソウル・フルな歌を歌いたい男、と言うことでは違和感無く感じるし、役にはまっていると言っても良いと思います。

このゴリ率いるヤンキー合唱部は、それはそれは熱い、暑苦しいと言ってもいい。しかし、歌っているときの熱さはさらにすごい感じです。もちろん男子であれば一度はあこがれる尾崎豊を歌うもで、見ていながら一緒に口ずさみたくなるド迫力です。

合唱部というと、やはり正しい発声のために、口や表情がおかしく見えるのが常で、私の学生時代も『変な顔して歌ってるなぁ』と思いつつ見ていたことを思い出しました。

この作品は、そんな素朴な疑問を取り上げつつ、夏帆という、ある意味等身大の女の子がかすみを演じることで、一人の少女が感じるであろう青春時代悩みや成長の1ページを切り取った、さわやかな作品であると思います。

惜しむらくは前半の、自己解説を入れたコミカルな展開が中盤にまったく抜け落ちてしまい、普通の学園青春物のようになってしまっている点。せっかくスタートから作品をかなりコミカルに進めたのに、中盤では優等生的に振舞ってしまう。この辺が、『うた魂♪』の魅力をやや落としていると感じます。

落ち込んで立ち直るときの心理描写も、かすみが真剣に悩んでいる、それを自らに語らせるのも面白い手法ではなかったかと感じました。

共演の合唱部員たちも、かわいい女の子の美しい歌声を披露してくれて、スクリーン全体から癒しの効果を感じることが出来、『歌うって良い事だなぁ』と感じさせてくれる、素適な作品です。

http://www.utatama.com/

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kain

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