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『紀元前1万年』を見ました

ローランド・エメリッヒ監督の最新作で、太古の世界を舞台にした『紀元前1万年』を見ました。

幼い頃から惹かれあうデレーとエバレット。村に伝わる伝説を信じ生きる人々の村に、ある日異種族が襲撃をかけてくる。江部レットと村人の多くを奪われたデレーたちは、奪還のため追跡をはじめるが、様々な危険が立ちはだかる。

紀元前一万年と言えば、現代に記録の残っている古代エジプト王朝よりもさらに7000年前。記録が無いと言うことは映画などの作品にとっては、SFなどと同じく想像力を武器に様々な冒険を繰り広げることが可能と言うこと。

この作品でもサーベルタイガーやマンモスなど、絶滅してしまった動物が登場しその迫力を、余すことなく表現している。もちろん、この作品で提示されたものは現実の生態とあっているかどうかは誰にもわからないので、その動物が持つイメージとして迫力があるということ。

この作品ではエベレットを演じたカミーラ・ベルの表情が印象に残りました。その他の役者陣もそれなりにがんばっているとは思います。しかし、全体に紀元前1万年の世界に生きる人々に見えませんでした。

この傾向は作品全体に言えることで、どこかで見たような風景や生活スタイルなど、せっかく舞台を太古の世界にしたのにもかかわらず、昨年公開された『アポカリプト』と同時代のように見えてしまいました。(ちなみに『アポカリプト』は13世紀ごろのアメリカ大陸が舞台です)

時代考証などは無意味であることは、十分承知していますが、砂漠の中にピラミッドを立てたり、何百人も乗れそうな巨大な帆船、石組みの大きな神殿など、古代文明の記録に出てくるものを、とりあえず集めてきて、これが紀元前一万年だと言われても違和感しか感じません。

物語にしても、奪われた恋人を救出するとか、村の伝説が重要なポイントになるなどと言うのは、比較的ありふれている。このストーリーをわざわざ持ってきたのは、せっかくの舞台を生かす物ではないと感じる。

ムー大陸やアトランティス大陸を思わせる台詞も、一言二言あったがそれらも生かされることも無く、古代を舞台にしたラブロマンスの域を出なかったのは、残念と言わなければならない。

エメリッヒ監督はせっかくのアイディアを、無駄に消耗してしまった。前作『デイ・アフター・トゥモロー』も後半尻すぼみの展開であったが、脚本は別の人に任せて監督業に集中したほうが良いのではないか、と改めて感じる作品でした。

http://wwws.warnerbros.co.jp/10000bc/

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kain

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