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『テラビシアにかける橋』を見ました

児童文学の原作を映像化したファンタジー作品、『テラビシアにかける橋』を見ました。

いじめられっ子のジェスは、学校や家庭でも息苦しさを感じる毎日。そんな彼の楽しみは、自分の空想を絵に描くこと。そんなある日、ジェスの学校にレスリーという女の子が転校してきた。レスリーはちょっと変わっているが、運動は抜群、自分の意見もはっきりしていた上、ジェスのお隣に引っ越してきたのだった。友達となった二人は、森の中に空想の世界『テラビシア』を作り出していった…

元々は児童文学と言うことで、子供の目線から見た日常が描かれます。しかし、物語の根底を流れるものは、消して子供向けというわけではありません。子供同士のたわいのない言動や考えが、実は残酷なことにつながっている、と言う点も描かれています。

しかし、レスリーを演じたアンナソフィア・ロブの表情が、チャーミングで常に明るく感じるものがありました。キーラ・ナイトレイにも似ている気がしますが、鮮やかな金髪と相まって、ボーイッシュな美少女の役にぴったりでした。

大人には理解できない世界、あるいは理解しようとしない世界があると言うことがこの作品のポイントですが、その世界を二つこの作品では提示します。一つはジェスとレスリーの空想王国『テラビシア』、もう一つは学校などの子供達の社会です。

この二つを上手く組み合わせつつ、二人の友情の深まり、その結果テラビシアでの冒険がさらに広がる、そんな展開は見る側をとても温かい気持ちにしてくれます。その冒険を通してジェス達は成長していくのですが、終盤には悲しい出来事が待っています。

大人になることは、必ずしも夢ばかりではなく失うものもある、そしてそこから立ち直ることが大切である、と言いたいのでしょう。その為にもラストで、テラビシアには新たな橋がかけられる事になったのだと思います。

ただ、中盤から終盤の展開に関して、ちょっと物足りなさも感じました。何となく悲劇の予感はあったのですが、やや突然すぎた気もしますし、その後の展開が前半とはすっかり変わった、幼い心の内面を問うような描写が続いたのも、少し暗すぎるという感じを受けました。

相対的に見ると、子供向けと言うには重すぎるし、大人向けと言うにはテーマが幼すぎるという感じでした。しかし、今作のアンナソフィア・ロブに関しては、今後成長の期待できる子役であるといえます。

http://terabithia.jp/

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コメント

トラックバックありがとうございます。
新聞の映画評に使えそうな、端的に簡潔にまとまった文章ですね。

投稿: kkzkj | 2008年2月28日 (木) 23時48分

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★おすぎがCMで「号泣しました!」と絶叫していた映画『テラビシアにかける橋』です。 そのCMにつられるように見に行き、私も号泣しました[E:crying] ★小学生の男の子ジェスが主人公です。 ジェスの家は貧乏で、学校のクラスではいじめられています。 そんな時、隣に引っ越してきた女の子レスリーと友達になります。 頭が良くて活発だけど、家にテレビが無いことで周りから浮いてしまっているレスリーといじめ... [続きを読む]

受信: 2008年3月 1日 (土) 22時33分

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