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『28週後…』を見ました

人間を狂わせる『Rage』ウィルスの恐怖と、追い詰められた際の人間の恐怖を描いた『28週後…』を見ました。

Regeウィルスの感染者がほぼ餓死した英国本土。そこにはアメリカ軍により復興が進められていた。英国本土の復興が進むにつれ、海外に逃れた英国民が帰国し、少しずつ生活も復興するようになっていった。スペイン旅行中で難を逃れたタミーとアンディの姉弟も無事帰国し、軍の監視下に置かれたなか父親ドンとの再会を果たす。しかし、母親を失った悲しみから、写真を取りに監視外のエリアに出た姉弟は、そこで死んだはずの母親に出会った…

前作『28日後…』はウィルスの恐怖を表面で描きながら、人間の本質の醜さをダイレクトに取り上げ大ヒットした作品。今作でもそのテイストは失われていませんが、人間の醜さをアメリカ批判に置き換えたようになっています。

物語は家族愛をメインにしていますが、作品冒頭で母親を失うドンの行動を、批判的に取るのか肯定的ににとらえるのかによって、微妙に解釈が分かれるのではないかと思います。この部分の解釈をもう少しわかりやすく描いてもらうと、作品に入り込みやすかったのではないかという記がします。ちなみにkainはやや批判的に捕らえており、ドンという人物を卑怯者と感じました。

帰国した姉弟が母を発見するという辺りまでは何とか理解できました。しかし、その後、感染が広がる部分はちょっと納得できない部分です。ウィルスの危険がある人物に、殆どノーチェックで近づけると言うことはあまりにもいい加減な気がします。

この感染してからは前作のようなスピーディな展開です。そしてその感染の速度以上にスピーディなのが、米軍の攻撃という辺りはヨーロッパ作品らしいと感じます。本来、復興のために配置されている米軍が、あっという間に事態をコントロールできなくなり、あろう事か避難した市民を皆殺しにするように指示する点は、今のアメリカ軍の行動を痛烈に批判しているのでしょう。

一方、その米軍の中にも、ウィルスに感染しても発病しないことから、ワクチンを開発できると考える軍医のスカーレット、少年を殺せという指示に疑問を感じ命令に違反するドイルが、姉弟を救うために協力します。

ただ、kainとしてはこの家族はあまりにも不注意が過ぎるかな、と言う風に感じました。危険地区に平気で入り込んだり、感染の可能性がある人物に安易日かずいたりと、この作品における事件はこの家族の不注意が引き起こしたんじゃないの?と思わざるを得ませんでした。

しかし、この作品最大の皮肉はラストシーンです。善意が必ずしも正義ならず、と言うことでしょうか。

前作『28週後…』には残念ながら及びませんが、ハリウッド的なド派手なゾンビものとはちょっとテイストの違う、ゾンビ作品として及第点の出来と言えると思います。

http://movies.foxjapan.com/28weekslater/

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kain

28週間後の前日譚です。

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» 「28週後…」(2007) [inuneko]
ゾンビ映画全然だめなのに、前作が大好き。DVDも買っちゃったほど。で、5年ぶりの [続きを読む]

受信: 2008年2月 6日 (水) 01時15分

» まだ悲劇は終わらない・・・!!☆『28週後・・・ / 28 WEEKS LATER』☆ [honu☆のつぶやき 〜映画に恋して〜]
冒頭のドンとアリスが隠れ住んでいた山荘でのレイジ・ウィルス感染者襲撃シーンで、まず、一気に本作の世界観に引きずり込まれた。 ドンが牧歌的な田園風景の中、必死の形相で逃げるシーンもみょうにリアルで印象的。 ... [続きを読む]

受信: 2008年3月 3日 (月) 06時41分

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